2018年10月4日木曜日

血中酸素濃度(SpO2)が測定できるスマートウォッチ

自分の病気のせいだろうが普段の生活で息苦しさを感じる事が増えて来た。

小走り以上で走るのはもうムリ、階段も1階から2階に上がるのがぜいぜいでそれ以上頑張ると呼吸が追い付かなくなる、そんなこんなで自分の心肺機能をチェックできる器具が欲しいと思うようになった。

病院なら看護師の方達が持っていたりするその器具はどうやら「パルスオキシメーター」というものらしい。日本のAmazonサイトで値段を調べてみると一万円程度はする。もちろん値段は製品の性能や機能によりピンキリだ。

そうした器具はたいていクリップで指を挟んで測定するもので、日常ずっと測定できるものではない。しかし今はスマートウォッチという製品が世に登場する時代、Apple WatchやFitbit製品に代表されるように心拍数であれば測定できる(又はできる予定)ものもある。そこで血中酸素濃度(SpO2)を測定できるスマートウォッチタイプの製品がないものか探していた。

その結果、一つだけだが見つける事ができた。かつてKickstarterで”FitOn”という名前で開発が計画されていた製品、それと同型と思われるものがどういう事情からなのか中国の「L8Star」というメーカーから発売されていた。

Kickstarter: FitOn 血中酸素飽和度が計測可能なスポーツヘルスウォッチ

それを中国の通販サイトAliExpressから取り寄せてみた。まだ使いこなせていないが、歩数、歩行距離、消費カロリー、心拍数、血中酸素濃度(SpO2)等の測定ができるのは確認できた。スマホと連携させるとそれぞれの測定値をグラフとして表示もできる。SpO2についてはまだApple Watch 4でも実現していない、これが現時点で唯一の製品ではないかと思う。

その後も通販サイトを眺めていると、11月11日(独身の日)のセールが迫って来ているせいかSpO2の測定を売りにする製品も続々と発売されているようだ。中国の通販製品は必ずしも製品の説明が正しいとは限らず話半分で考えないといけないものもあるので要注意だが、こうもSpO2測定ができる製品が増えて来るとFitOnの栄華も三日天下だったと言えるのかもしれない。

SpO2等の測定については、ユーザーがその都度測定する”Dynamic”と呼ばれる測定方法と製品がユーザーが意図しなくても自動的に測定し続けてくれる"Static"と呼ばれる測定方法があり、SpO2測定できるとうたう製品でもDynamic測定はできてもStatic測定はできない製品が結構多い。そこまでの詳細は製品説明にも書かれておらず見極めが必要になる。

FitOnもSpO2のStatic測定については完全とは言えず、現状では夜間0:00から06:59まで時間固定の7時間の測定しかできないので、将来的にアプリのアップデートで24時間続けての測定を実現してくれる事を期待している。このようにSpO2のStatic測定が夜間に限られているのは、元々FitOnが睡眠時無呼吸症候群の治療に役立つ事を狙っていたためらしい。

FitOnについてちょっと説明すると、この製品はCPUにNordic 52832、SpO2センサーに脈拍数/心拍数及び血中酸素濃度の測定用に特化したOSRAM SFH7060というセンサーを搭載していて、そのためSpO2測定が可能になっている。アプリケーションHBand/HBand2.0は他社の製品と共用でFitOnに特化したものではないためか完成度は高いとは言えず2つのセンサーを持つハードウェアを十分に生かしているとは言えないのが残念な所である。

また乱暴な言い方になるが、SpO2測定等についてこうした製品が医療基準を満たしている事を必ずしも求めている訳ではない。多少測定値の精度が劣ろうと参考値としてわかるならそれで充分、御の字なのだ。実際どの製品にも医療機器として扱わず測定値は参考値に留めて欲しいという断り書きがついている。そんないい加減なレベルの製品は出せないという事なのか日本の製品では中々出て来ない。

とは言え日常生活で「今すぐ」SpO2を把握したいと望む自分の最低限のニーズはこれで満たす事ができている。それを実現してくれた中国製品には感謝する他ない。

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