8月21日の句
- できものは増大止まず粛々と余命時計の残りを削る
「できもの」という言葉を使うのは気に入らない。かといって病魔、病、腫瘍のいずれもしっくりこない気がする。
先月の検査の結果、今年の何回か受けた検査結果と比べ胸部の腫瘍は増大する一方で縮小するそぶりをまるで見せない。白状すると痛み止め以外の治療をしていない訳ではない。医学上エビデンスが十分ではないと言われていても望みをかけて受けていた治療があった。
しかし、結局増大する一方となると、腫瘍の進行を止める程の効果はやはりないという事なのだろう。それはつまり遠くない将来の死はまぬがれないという事だ。5年はおそらくない。3年も楽観的過ぎるだろう。2年程度だろうか?
もちろん悲しくはある。この事実を受けて湧き上がる感情はやはり悲しみだと思う。とは言え準備は進めないといけない。このBlogも含め世を去る準備を。
- 携帯の二年縛りに願を掛け(まだ生きられるとうそぶきぬ)
これも闘病絡みの句で、気休めにしかならないが二年縛りのスマートフォンとか契約すれば、もしかしたらそれで二年先も生きていられるのではないかと思う事がある。全くバカらしい思い込みだとわかっているのだが、それを支えにしている所が確かにあったりする。
- 耳だけがぴくぴくと動く石の陰
全ての句が闘病で埋まらなくて良かった。帰りの途中に猫が寝ていて、良く見る猫で必ず一声掛けるようにしている。それを猫がどう思っているか知らないが耳だけは動かしてくれる。猫が石の陰に隠れていて耳だけが見えている情景の句。
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